映画制作ワークショップの流れ
撮影
撮影は、特殊な技術的ノウハウが必要となります。なので撮影の前段階、撮影技術指導の時にある程度予習をしておく必要があります。
ただし基本的には、いかに自然な芝居をするか、人の感情をきちんと表現できているか、そのシーンで意味するところをちゃんと理解し、演出し演じているか、が大切となってきます。その芝居が固まった時点で、その芝居を撮影するためにどの位置にカメラを置けばそのシーンの意図するところを映像で表せるのかを考えていきます。役者の動きに合わせてカットを割り、演出意図を理解した構図を考えていく事が必要となってきます。
演出
演出のポイントは脚本作りと同様に、いかにリアルに演技ができているかという点を見ます。役者の「感情」を作る作業です。そのシーンの登場人物の心理状態などをきちんと把握した上で演技をしなければなりません。
ワークショップの場合、監督や役者、またその現場にいるみんなで考えていく必要があり、その「考えること」が人間力の形成に繋がっているのだと考えられます。指導者はそういう事をまず参加者に考えさせることが必要で、そして参加者自身に判断させることが必要なのです。
◇映画ワークショップの流れ<撮影>
・撮影スケジュールは、今回は中高生や社会人等色々な立場の方がいたので、夏休みに入っても基本的には8月の土日を使って撮影を行った。
・中高生のみのワークショップの場合3日間の撮影→休み→2日間の撮影、というように5~7日程度で取りきるのが良いだろう。
・撮影機材はカメラ一台、予備カメラ一台、三脚、録音マイク、照明、レフ板、カポック、スクリプト用紙、ストップウォッチ、かちんこ、チョーク、軍手、ガムテープ、ビニールテープ、箱馬などである。
・シーン毎に演出をし、カットを割り、テストを繰り返し、撮影本番という流れで撮影していく。