NPO法人シャロームはひととひとを繋ぐボランティア・やさしさに会えるまちづくり

印刷用表示 |テキストサイズ 小 |中 |大 |

シネリテラシーへの取り組み

◇シャロームのシネリテラシーへの取り組み

 シャロームでは、障がい者支援や福祉の他にも、「互いの違いを認め、一人ひとりの人間を大切にしていくことが大事である」という思いをもとに、障がい者や所謂ひきこもりの方も視野に入れた市民参加型のまちづくりを提唱しています。この一環として、当法人の理事であり、日本映画学校卒、現在はプロフェッショナルとして映像分野の仕事にも携わっている佐藤憲吉氏の主導により、オーストラリア初の先進的な学習事業、「シネリテラシー」のワークショップを実践してきました。

◇映画制作ワークショップ「夢をかたちに」 

 映画制作ワークショップ「夢をかたちに」では、参加メンバーが脚本、監督、助監督、カメラマン、録音、俳優、などすべての工程を受け持ち、約半年に渡ってみんなでひとつの映画を作り上げます。原案を考え、脚本を作ることから始まり、ロケーションハンティング、小道具や衣装の準備、演技、撮影、仕上げの編集作業まで、すべてを自分たちで行うことよって本格的な映画作りを体験します。


 ワークショップでは、出来上がる映画そのものではなく、「映画を作る」という課程自体をその主眼としています。制作の課程では、細かな情報の共有から作品の根幹に関わるストーリー進行の議論まで、常に話し合いが欠かせません。架空の登場人物を生み出す脚本家も、また、それを演じることになる役者たちも、「人はこう感じたときにどういう言葉を使うのか」「何かを感じた時に、どういう行動を起こすのか」といった「人間の感情」を学んでいきます。
 また、撮影時にはみんなが協力しあい、監督や役者も一緒になって重い機材を運んだり、機材担当も演技や脚本のアドバイスをしたりするなど、互いに助け合いながら映画制作は進んでいきます。そんな体験が参加者を大きく成長させてゆくのです。
 この課程が充実したものであればあるほど、その成果物である映画も見ごたえのあるものとなっていきます。撮影を終え、しばらくしてから自分たちの映画を観ることは、山の頂きから登ってきた道を見下ろすのにも似た非常に感慨深いものがあります。 
 この活動を通じて培った経験は、参加者個人の「人間力」の形成はもとより、人と人との輪の形成、共に生きる社会作りに大きく貢献していけることでしょう。